中長期的な下値サポートに達する。反転に期待

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。先週は3営業日しかありませんでした。大発会の2023年1月4日には窓をあけて下落すると、そのまま陰線となりました。

ただし翌5日にはローソク足が十字線のような形になり反発が予想されました。

実際に2023年1月6日には大きな陽線となって反発し、4日にあけた窓を埋めるような動きとなりました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。

短期的にはチャートの形はよくありません。昨年末からの大きな下落により25日以上平均線が75日移動平均を上から下に抜けるデッドクロスが形成されました。さらに、25日線、75日線と200日線とでもデッドクロスができています。

ただ、中長期的にみると、2万6000円割れ付近では下げ止まりになりやすいところです。

過去には2022年10月3日の安値(2万5621円)、同6月20日の安値(2万5520円)、同5月12日の安値(2万5688円)など、何度もこの付近から反発しています。今回も、ここからの反転に期待したいところです。

逆に2万5000円を割るようことがあると注意が必要です。ただし、2万5500円付近は、これまでの売買が積みあがっているため、抜けるにはパワーがかかるでしょう。

今週、まずは心理的節目となる2万6000円を回復できるかどうかが注目されます。その後、直近の戻り高値である2022年12月27日の高値(2万6620円)を超えてくるようであれば、上目線でチャンスについていきたいところです。

参考資料

下原 一晃