1.3 水やりのタイミングは?
光合成には日光とともに水分も欠かせません。季節や種類にもよりますが、一般的に土の表面が乾燥したタイミングでしっかり水を与えます。
地植えの場合、夏以外は降水に任せても大丈夫ですが、鉢植えは土がすぐ乾いてしまいます。土がカラカラになる前に、鉢底から水がしみ出るまでたっぷり与えましょう。
特に夏の水やりは時間帯に要注意。床がコンクリートのベランダでは強い日差しで照り返しがキツく、水やりでかえって苗を傷めることになりかねません。朝や夕方の涼しい時間帯に水をあげましょう。
1.4 寒さや暑さ対策は必要?
真冬になると極寒で雪がドッサリ降るかと思えば、真夏は熱帯のように高温多湿になるなど、近年の日本の気象は一概に温暖な気候とはいえなくなってきています。
植物のなかには強健な性質を持つ品種もありますが、極端な寒さや暑さはできるだけ避けたいものです。植物の健康な生育のために、天気予報のチェックはできるだけおこないましょう。
寒いときは霜よけやマルチング、暑いときは日よけをするなど、気候に応じた適切な対策を施します。
1.5 肥料もあげたほうがいい?
光合成で必要な養分を作り出せるとはいえ、キレイな花をたくさん咲かせるために肥料は欠かせません。
肥料には苗を植えつけるときに施しておく「元肥」と、植え付け後に成長を促すために与える「追肥」があります。肥料も植物によって必要とするかどうかは異なります。
また肥料が多ければ多いほどいいというわけではないので、品種に合った適量を施すように心がけましょう。
1.6 大きく生長したら?
一年草はワンシーズンごとに植え替えますが、多年草は長い間育てているうちにグングン大きくなります。
地植えの場合は隣の植物のスペースを侵害しない限り、そのままにしても大丈夫ですが、鉢植えはそのままにしておくと根詰まりを起こして弱ったり枯れたりしかねません。
根が鉢底から出ていたり、水分の吸収が悪くなったりしたときは、ひと回り大きな鉢に植え替えましょう。鉢からていねいに株を引き抜き、根を軽くほぐして3分の1ほど土を残した状態で新しい鉢に植え込みます。
植え替えの際は使用済みの古い土ではなく、未使用の新しい土を使いましょう。