日本では長らく低金利が続いているため、預貯金のみでは資産を大きく増やすことが難しくなっています。
そのうえ、物価高や少子高齢化もあり、将来の生活に対する不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
預貯金や一般的な資産運用では、利益に対して約20%の税金がかかります。
しかし、新NISAの制度を利用すると、利益に対して税金がかからず、投資制度の枠内であれば、非課税で資産運用を行うことができます。
そこで今回は、新NISAを活用し「毎月5万円」積み立てた場合、50歳から65歳までの15年間でどのくらい老後資金を作ることができるのか、運用利回り別にシミュレーションを行いました。
老後に向けた準備を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. 新NISA(少額投資非課税制度)とは何か?投資家のメリットとは?
そもそもNISA(ニーサ)とは、2014年に誕生した資産形成を後押しする少額投資非課税制度です。
1.1 新NISAとは何か
2014年当初は単にNISAと呼ばれ、その後2018年につみたてNISAが登場することで、一般NISAとつみたてNISAとして併存することになりました。ただ、それぞれが一本化され、2024年には「新NISA」として利用可能となっています。
では、NISAの最大のメリットは何なのでしょうか。
それは、運用で得た「売却による利益(譲渡益)」や「配当金」などが非課税になることです。
通常、利益や配当金には約20%の税金がかかりますが、NISA枠を利用すれば非課税になるため、利益をまるまる受け取ることができます。
ただし、NISAという制度を利用して投資できる金額や商品には制限があります。NISAの特徴を確認しておきましょう。