70歳代世帯「貯蓄保有額」の世帯差。40歳代との比較も

続いて保有資産の分布を確認しましょう。70歳代・40歳代それぞれの円グラフを参考にしてください。

70歳代・二人以上世帯「金融資産保有額」の分布
(含:金融資産非保有世帯)

【 】内は、同調査における「40歳代」を記載。

70歳代の金融資産保有額分布

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和3年調査結果」をもとにLIMO編集部作成

40歳代の金融資産保有分布

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和3年調査結果」をもとにLIMO編集部作成

  • 金融資産非保有:18.3%【24.8%】
  • 100万円未満:4.5%【9.4%】
  • 100~200万円未満:3.8%【7.5%】
  • 200~300万円未満:3.1%【6.2%】
  • 300~400万円未満:4.5%【4.6%】
  • 400~500万円未満:2.0%【3.9%】
  • 500~700万円未満:5.4%【9.2%】
  • 700~1000万円未満:5.6%【6.7%】
  • 1000~1500万円未満:10.3%【8.5%】
  • 1500~2000万円未満:6.0%【4.8%】
  • 2000~3000万円未満:11.9%【5.8%】
  • 3000万円以上:22.1%【4.8%】
  • 無回答:2.6%【3.7%】

金融資産の保有額や分布で見ても、金融資産が親世代(高齢者)に偏っていることがうかがえますね。

高齢化が進む日本では、金融資産の多くが高齢者に保有される「金融資産の高齢化」の進行も課題の一つとなっています。

内閣官房が公表する「資産所得倍増に関する基礎資料集」においても、世帯主の年齢が60歳以上の世帯(60歳以上世帯)が保有する金融資産は日本の家計金融資産全体の6割を超えるとされます。

内閣官房 新しい資本主義実現本部事務局「資産所得倍増に関する基礎資料集」(令和4年10月)

では、70歳代世帯は、このまとまった金融資産をどのような種類で保有しているかを確認していきましょう。