「年収1000万円超え」高年収の人はどのくらいいる?

ここでは年収1000万円以上を高年収の基準として、高年収の人がどのくらいいるのか割合を調査し、手取り額や貯蓄の実態について解説します。

年収1000万円以上の割合は約7%

国税庁の民間給与実態調査(2021年度)における、年収別構成比は下表のとおりです。

出所:国税庁「民間給与実態調査(令和3年分)」を参考に筆者作成

同調査によると、2021年の日本人の平均年収は443万円です。

平均年収の2倍を超える、年収1000万円以上受け取っている人の割合は合計6.8%と、少数であることが分かります。

年収1000万円の手取り額は約730万円

年収1000万円から、実際に手元に残る手取り金額を計算してみます。

出所:国税庁や全国健康保険協会等を参考に筆者作成

ボーナスの有無やその金額によって異なりますが、年間のボーナス金額を200万円とした場合の手取り金額は年間で約728万円、月間では約44万円となります。

年収1000万円の約1割が貯蓄なし

金融中央広報委員会の「家計の金融行動に関する世論調査2021年」から、年収1000万円以上ある世帯の金融資産保有額もみていきます。

出所:総務省「家計調査年報(家計収支編)2021年」を参考に筆者作成

年収1000万円以上の人の金融資産保有額(貯蓄額)は、全体と比べても高くなっています。

しかしその一方で、約1割の世帯が貯蓄を保有していない点にも着目すべきです。高年収だからといって、決して楽ではない生活の実態がそこにあるといえます。