1. 40歳代・50歳代の年金相談

世代は、「将来どのくらい年金がもらえるか」の相談が多いです。

50歳代の方であれば、「ねんきん定期便」を見ると将来の見込み額が記載されているので、わかりやすくなっています。

ただ、この「ねんきん定期便」が作成された時期(誕生月の2〜3ヶ月前)の給与で、60歳まで勤めた場合を想定した金額で記載されています。

もし、仕事をやめたり、給与が増減した場合は年金額が変わりますので、注意してください。

40歳代までの方は、将来の年金見込み額の記載はなく、今までの加入実績に応じた年金額が記載されています。

出所:日本年金機構「令和4年度「ねんきん定期便」50歳未満の方(裏)」

これに将来の給与の予測をし、プラスすることで、概算の年金額を把握することはできます。

例えば、40歳で (1)老齢基礎年金 38万円、(2)老齢厚生年金の一般厚生年金40万円の方の例を見てみます。

出所:筆者オリジナル作成

残り20年間、仮に毎年500万円の給与で働いた場合を試算します。

今後の老齢基礎年金は、1か月あたり1620円×240月=38万8800円

厚生年金は、年収 × 5.481 / 1000 × 年数なので

  • 500万円 × 5.481 / 1000 × 20年 = 54万8100円

(1)老齢基礎年金 38万円 + 38万8800円
(2)老齢厚生年金 40万円 + 54万8100円

合計は171万6900円、月額で約14万3000円となります。

この時点で、将来の年金がこれほど少ないということに気づいている方は、iDeCoや個人年金など、自分で将来の準備をされる方が増えています。