2. 3人に1人が利用する奨学金制度
経済的な困難を抱える学生を支援する仕組みが奨学金制度です。最も認知度が高いのが、文部科学省管轄の日本学生支援機構(JASSO)が運営する奨学金制度でしょう。
JASSOが2019年3月に公表した『日本学生支援機構について』によると、2017年度における大学・短大生(通信制を除く)に対する貸与割合は37.5%でした。実に大学生の2.7人に1人が本制度を利用していることになります。
これだけ多くの学生が奨学金制度を利用している背景には、主に2つの理由があります。1つ目は、親の年収が下がっているために頼れないこと、2つ目は学費の高騰です。
国立大学の授業料の基準額は入学料28万2,000円、授業料53万5,800円と決められています。この費用だけでも4年間で242万円となり、ほかに教材費などがかかってきます。自宅外から通学する場合は住居費や生活費も必要になるでしょう。私立大学なら、さらに高額の学費を用意しなくてはなりません。
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