3. 標準報酬月額65万円超えの人が払う「厚生年金保険料」はいくらか
ところで、上限である32等級(標準報酬月額65万円)に該当する人たちは、毎月いくらの厚生年金保険料を納めているのでしょうか。
日本年金機構「令和2年9月(10月納付分)からの厚生年金保険料月額表(令和4年度版)」によれば、厚生年金基金の加入者を除く一般的な雇用者の場合11万8950円(18.30%)が本来の保険料額です。
ただし、厚生年金保険料は労使折半となるため、実際に個人の給与から天引きされる保険料は9.150%分の5万9475円となります。
月収と別に年3回以下の回数で支給される賞与や手当等がある場合、税引き前の金額から1000未満の端数を切り捨てた金額に対して9.150%が天引きされます。
なお、支給される賞与等の回数が4回を超える場合は月々の給与として扱われ、標準報酬月額として計算されます。
たとえ同じ年収でも、給与の払われ方によって納める厚生年金保険料には個人差があると覚えておきましょう。