4. 商船三井の株価は好悪の要因が併存するなかで横ばい圏に

今回は年初来の商船三井の株価の変動の要因を3つ紹介しました。

全体を通じてみると商船三井の株価は年初来で横ばい圏ですが、株価を押し上げる材料、押し下げる材料が併存し、それらの組み合わさった結果横ばい圏となっていることがわかります。

商船三井の株価の先行きを考えると、一時期海運業界の業績にはマイナスの影響を及ぼしていた中国のゼロコロナ政策は緩和傾向にある一方で、世界経済の先行きについては不透明感を増し、景気後退への懸念も高まってきています。

また、バルチック海運指数を見る限り、船賃の低下傾向が続いている点もおさえておく必要があります。

商船三井の今後の株価を考えるうえでは、こうした世界経済や海運市況の動向変化に着目していきましょう。

参考資料 

LIMO編集部