3. 商船三井の株価が横ばいの理由3.増配の実施が好感され株価の下支え要因に
4-6月期業績が好調であった中で報じられた増配の発表も、投資家に好感され、株価を下支えする要因となりました。
2022年10月31日に同社は、2023年3月期の予想配当を、従来の1株当たり500円から中間(9月)300円、期末(3月)250円の合計550円に上方修正しました。
同社は2022年4月に株式分割を行っていますので、これを加味すると、実質的には2017年から5期連続の増配予想となります。2022年12月14日の終値(3370円)をベースに計算すると、配当利回りは16%に達します。
好業績を背景とした積極的な分配方針が、商船三井の株価にプラスに作用しました。9月以降は一時やや株価がさえない値動きとなり、一時は年初来安値に迫る2600円台まで低下しましたが、会社の発表以降は3300円台まで株価を回復させています。