1. 商船三井の株価が横ばいの理由1.エネルギー・コンテナ輸送の好況や関連会社の好決算が追い風
商船三井の株価は、2023年3月期の第一四半期(4-6月期)における好業績が下支えとなりました。
2023年3月期の第一四半期は営業利益ベースで前年同期比+193%、純利益ベースで+174%といずれの数値で見ても増益を達成しています。
商船三井の決算短信によると、原油自体の輸送については、船の供給過多状態となったため逆風となったものの、ロシアのウクライナ侵攻によりロシア産製品の輸送が滞る中で、石油製品の代替調達を目的とした輸送が活発化しました。
またコンテナ輸送の船賃が高騰していたなかで締結した長期契約も、業績の押し上げ要因となりました。
その他、関連会社(正確には持分法適用会社)のONE社が大幅な増益となったため、投資利益として商船三井の利益を押し上げたことも業績伸長の要因に。
また、業態の性質上外貨ベースでの取引も多いため、円安が業績を押し上げた側面もありました。