75日線付近まで下落するが下げ止まる

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。

前週はローソク足の実体が25日移動平均線付近まで上昇したことから、先週はこれを回復できるかどうかがポイントでした。

実際には、週初の2022年12月12日(月曜日)にはハラミ線となって売買が拮抗するような動きでしたが、翌13日(火曜日)には窓をあけて上昇すると、25日線を突破して寄り付きました。

2022年12月14日・15日も25日線を超えて陽線となりました。ところが、週末の16日(金曜日)には窓をあけて25日線を割り、下落して寄り付くと、そのまま陰線となって下げました。ただし、75日線付近では押し目買いも入り、下げ止まりました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。

方向としては大きく二つ。まずは再度反発し、25日線を回復するパターンです。その場合の上値メドは先週14日の高値(2万8195円)になります。逆に今週、さらに下落することも考えられます。75日線を維持できず、200日線付近まで下がることもあるかもしれません。

気になるのは、足元で軟調なことから、75日線が下降していることです。このまま下落が続くと、75日線が200日線を上から下に抜けるデッドクロスが形成されてしまいます。

25日線、75日線、200日線が収れんしていることから、しばらくはこのあたりでもみ合うことも考えられます。判断が難しいようであれば、もみ合いを抜けてから出動しても遅くはないでしょう。

参考資料

下原 一晃