大学の仕送り費用は平均年約95万円
昔より学歴社会でなくなりつつあるとはいえ、お子さんの将来を考えて大学に進学させてあげたいという方は多いと思います。
しかし子ども1人あたり先ほどの費用がかかり、同調査によれば自宅外通学者への仕送り額は年間平均95万8000円(月額7万9000円)となっています。
子どもが2人以上いれば2倍、3倍となりますし、現役世代は大学費用だけでなく、それまでの塾代や学用品代、また住宅ローンに支払いに老後資金の備えと人生三大支出の捻出もあります。
平均年収がなかなか上がらない一方で、社会保険料がだんだんと増え、物価高の現代では、現状の政策で少子化対策をおこなうのは難しいでしょう。
まとめにかえて
少子化は経済的な問題も大きいですが、共働きによる環境整備の必要性や価値観の多様化などさまざまな要因が重なっています。
今後も政府の政策の動向を引続き見守っていきましょう。
参考資料
宮野 茉莉子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
くらしとお金の経済メディア『LIMO』編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にて国内外株式、債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、個人顧客向け資産運用コンサルティング業務に従事。特に老後資金準備にむけて、投資信託や株式、債券などを用い、顧客ニーズやライフプランにあわせた丁寧でわかりやすい資産運用の提案が強み。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』の編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)など官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度、貯蓄、教育、キャリアなどをテーマに執筆。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)、中学・高校社会科(公民)教員免許保有。3児のひとり親で趣味は音楽鑑賞と読書(2025年6月7日更新)