2022年12月14日、公明党の高木陽介政調会長は岸田文雄首相と面会し、「出産・子育て応援交付金」(妊娠・出産時に計10万円相当を給付)の恒久化などを求める全世代型社会保障関連の提言を手渡したと各種メディアで報じられました。

少子化対策の一つとして「出産・子育て応援交付金」の恒久化が求められた一方で、賃金の伸び悩みや教育費に不安を抱え、子どもをもつことを考えてしまう現役世代は少なくありません。

特に教育費の中でも高額となる大学費用は、実際にどれくらいかかるのでしょうか。

日本政策金融公庫「令和3年度教育費実態調査」をもとに、国公立・私立大学に分けて4年間の学費を確認していきます。

【大学の入学費用】国公立・私立別にいくらかかるか

まずは大学の入学費用を確認しましょう。

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出所:日本政策金融公庫「令和3年度教育費負担の実態調査結果」

出所:日本政策金融公庫「令和3年度教育費負担の実態調査結果」

大学の入学費用(国公立・私立大学別)

  • 国公立大学:67万2000円
  • 私立大学文系:81万8000円
  • 私立大学理系:88万8000円

上記は「学校納付金、受験費用、入学しなかった学校への納付金」を含めた平均費用となりますが、国公立で約67万円、私立で80万円台と高額になることがわかりました。

【大学費用】国公立・私立別に4年間でいくらか

次に在学費用と、入学金をあわせた4年間の学費を確認しましょう。

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出所:日本政策金融公庫「令和3年度教育費負担の実態調査結果」

出所:日本政策金融公庫「令和3年度教育費負担の実態調査結果」

大学の在学費用(1年間・国公立・私立大学別)

  • 国公立大学:103万5000円
  • 私立大学文系:152万円
  • 私立大学理系:183万2000円

※学校教育費、家庭教育費の合計

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出所:日本政策金融公庫「令和3年度教育費負担の実態調査結果」をもとに筆者作成

出所:日本政策金融公庫「令和3年度教育費負担の実態調査結果」をもとに筆者作成

大学費用費用(入学費用を含む4年間・国公立・私立大学別)

  • 国公立大学:481万2000円
  • 私立大学文系:689万8000円
  • 私立大学理系:821万6000円

国公立大学でも500万円近く、私立文系では約700万円、私立理系では800万円を超えました。

本調査は入学しなかった学校への納付金や家庭教育費なども含まれていますが、平均で上記のような結果となりました。

大学の仕送り費用は平均年約95万円

昔より学歴社会でなくなりつつあるとはいえ、お子さんの将来を考えて大学に進学させてあげたいという方は多いと思います。

しかし子ども1人あたり先ほどの費用がかかり、同調査によれば自宅外通学者への仕送り額は年間平均95万8000円(月額7万9000円)となっています。

子どもが2人以上いれば2倍、3倍となりますし、現役世代は大学費用だけでなく、それまでの塾代や学用品代、また住宅ローンに支払いに老後資金の備えと人生三大支出の捻出もあります。

平均年収がなかなか上がらない一方で、社会保険料がだんだんと増え、物価高の現代では、現状の政策で少子化対策をおこなうのは難しいでしょう。

まとめにかえて

少子化は経済的な問題も大きいですが、共働きによる環境整備の必要性や価値観の多様化などさまざまな要因が重なっています。

今後も政府の政策の動向を引続き見守っていきましょう。

参考資料

宮野 茉莉子