年金生活に向けた年金以外の備え

ここまで国民年金と厚生年金の受給額について確認しました。国民年金の平均受給額は5万6252円、厚生年金の平均受給額は14万4366円です。

どちらを見ても、現役中の給与のほうが多い方がほとんどでしょう。厚生年金には個人差があるものの、どれだけ高額受給者でもやはり現役時代の水準から落ちるものです。

老後生活で資金の不安があるならば、やはり現役のうちから準備をしておかなければいけません。

昨今の食品価格の上昇の主な要因は、円安とエネルギー価格の上昇となっています。

農林水産省発表の令和3年食料自給率はカロリーベースでおよそ38%です。その輸入している製品の決済通貨の71%が米ドル決済であるため、円で資産を保有しているより、米ドルで資産を保有するほうが、購入できる食べ物の量は安定すると考えることもできます。

米ドルの保有や資産運用と聞くと、リスクがあると考える方もいらっしゃるかもしれません。

もちろんリスクはつきものですが、まとまった資金を円においていることも、物価上昇時は大きなリスクになります。

資産を複数の場所に避難させてあげることも、老後の資金準備を始める上で重要と言えるのではないでしょうか。

おわりに

年金だけで老後を過ごすのが困難になりつつある現代。

少しでも老後の備えを進めるためには、効率的な貯蓄が必要となるでしょう。今回ご紹介した資産運用等も視野に入れつつ、できることから始めていきましょう。

参考資料

足立 祐一