福山雅治やサザンオールスターズが所属するアミューズが6月21日、スポーツビジネス市場に本格参入すると発表した。これまでの芸能活動をサポートする業務から、アスリートの代理人業務として、世界で活躍できる機会を提供していくだけでなく、引退後の活躍もサポートできるような体制を整える。
同社がスポーツビジネス市場に参入するにあたっては、スポーツビジネスプロジェクトを新設し、そのエクゼクティブプロデューサーに元海外プロアイスホッケー選手の坂田淳二氏が就任した。
今回、プロバレーボーラーの柳田将洋選手と契約。柳田選手は慶應義塾大学を2015年3月に卒業後、同年4月にサントリーサンバーズに入団した経歴を持つ。今回ドイツ・TV Ingersoll Bühlとプロ契約を締結し、海外移籍も実現している。
柳田選手との契約ほか、プロランナーの大迫傑選手、元女子バレーボール選手で現ヴィクトリーナ姫路監督の竹下佳江氏との契約が同社より発表されている。
2020年には東京オリンピックを控え、世界から日本のアスリートへの注目度が増すと同時に、日本人が海外で活躍する機会も増えると期待される。そうした環境の中で日本のアスリートに海外での活躍できる機会の発掘とそのサポートは必要不可欠になるであろう。
これまで芸能活動のサポートで実績のあるアミューズが、スポーツビジネス事業でアスリートの活躍の場を拡げることは事業領域も拡大することとなり、今後業績面でもどのような変化が起きるのか注目したい。
青山 諭志