3. 公的年金制度は破綻しないが、老後生活を支えるには十分といえない

日本の公的年金制度は長期的に維持できるシステムで運営されていますが、もらえる金額は十分とはいえません。

実際の老齢厚生年金の平均月額(老齢基礎年金を含む)は14万4366円です。男性の平均月額は16万4742円、女性の平均月額は10万3808円となっています。

出所:厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

現役世代の手取り収入額と比較して、どのくらいの割合の年金額が受け取れるかを表す数字の「所得代替率」でみても、約6割という状況です。

現役時代の収入と比べ6割程度では、衣食住を充分に満たすのは難しいといえそうです。