【年金の盲点】年金振込通知書の手取り額に絶句。「ねんきん定期便」では分からないこと【12月15日・年金支給日】の前に知っておきたい年金の落とし穴

2. 年金振込通知書で、年金の「手取りと額面」を再確認

年金の見込み額は「ねんきん定期便」で把握できますが、実際に受け取る金額は「年金振込通知書」に記載されています。

「年金振込通知書」は毎年6月に日本年金機構から郵送されます。

ここには、年金支払額（天引き前の「額面」）や、年金から控除される税や保険料（＝天引きされるお金」が記載されています。どんなものがあるか、確認していきましょう。

年金の額面と手取りが分かる「年金振込通知書」

出所：日本年金機構「年金振込通知書」

1回に支払われる年金額（控除前）のことです。いわゆる「額面」ですね。年金は2カ月分まとめて支払われますので、その合計額となります。

年金から天引きされる「介護保険料額」が記載されます。要介護・要支援認定をうけ、介護サービスの利用が始まった場合でも、介護保険料は引き続き納付する義務があります。

年金から天引きされる後期高齢者医療保険料や国民健康保険料（税）が記載されます。（天引き対象でない場合は記載がありません）。

年金から天引きされる所得税額および復興特別所得税額が記載されます。

具体的には、社会保険料（介護保険料、後期高齢者医療保険料または国民健康保険料（税）の合計額）と各種控除額（扶養控除や障害者控除など）を差し引いた後の額に5.105%の税率を掛けた額となります。

年金から天引きされる個人住民税が記載されます。

年金から天引きされる上記の金額を差し引いた結果、実際に銀行等に振り込まれる金額が記載されます。