株式市場の振り返り-日経平均株価は5日ぶり反発、一時20,000円台を回復

2017年6月16日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,943円(+111円、+0.6%) 5日ぶり反発
  • TOPIX 1,596.0(+7.9、+0.5%) 3日ぶり反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,147.9(+8.3、+0.7%) 4日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,237、値下がり銘柄数:652、変わらず:129
  • 値上がり業種数:27、値下がり業種数:6
  • 年初来高値更新銘柄数:136、年初来安値更新銘柄数:23

東証1部の出来高は22億8,556万株、売買代金は3兆1,900億円(概算)となり、いずれも前日より大幅増加となりました。特段のニュースはありませんでしたが、海外株式市場が落ち着きを取り戻したこと、および為替相場も円安に振れたことで、ポジション調整と見られる売買が増加したようです。値嵩株の取引が活発だったことから、売買代金はSQ算出影響を除くと、5月31日以来の3兆円超となりました。

そのような中、日経平均株価は寄り付きから高く推移し、後場の開始直後には一時+183円高となって20,000円台を回復する場面が見られました。ただ、その後は上値が重くなり、結局は20,000円を回復することなく大引けとなっています。それでも、5日ぶりの反発となりました。

なお、TOPIXも同じような値動きとなって引けています。

東証マザーズ総合指数は4日続伸、一時は約1年ぶりに1,150ポイント回復

東証マザーズの出来高は1億3,324万株、売買代金1,546億円となり、いずれも前日より減少しました。減少したとはいえ、商いとしては高い水準を維持しました。出来高は9日連続の1億株超、売買代金は18日連続の1,000億円超となっています。

こうした中、総合指数も上昇して4連騰となり、取引時間中には昨年6月10日以来となる1,150ポイントを突破しました。個人投資家の資金流入がさらに続くのかどうか、今後も一層の注目が集まるでしょう。

ソフトバンクグループが5日ぶり大幅反発、住友不動産は年初来高値更新

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が急騰して5日ぶりの反発となりました。

また、ダイキン工業(6367)やオリンパス(7733)が大幅高となり、NTTデータ(9613)は値を上げて年初来高値を更新しています。

その他では、住友不動産(8830)が高値更新となった一方で、任天堂(7974)や高島屋(8233)もザラバで年初来高値を付けた後に下落に転じ、安く引けたことが注目されました。

他方、ファナック(6954)や東京エレクトロン(8035)が下落し、ソニー(6758)やスズキ(7269)も安く引けました。また、花王(4452)やライオン(4912)などトイレタリー株も冴えない値動きとなったようです。

その他では、良品計画(7453)やニトリホールディングス(9843)など小売株の一角が値を下げて引けました。

新興市場では、CYBERDYNE(7779)が下落して年初来安値を更新し、力の源ホールディングス(3561)も冴えない値動きでした。一方、アカツキ(3932)が大幅高となり、年初来高値を更新したのが目を引いています。

青山 諭志