25日線を割り込むが、75日線付近で下値サポートされる
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週は直近戻り高値である11月11日の高値(2万8329円)を一時突破したことから、再度高値を更新できるのか、さらにはその先の上値メドまで達することができるのかが注目されていました。
実際には、週初から小幅に下落する動きとなりました。30日水曜日にはいったん25日移動平均線付近まで下がりましたが、そこから反発していました。しかし、週末には再度下落し、25日線も割ってしまいました。
今週以降の展開はどうなるでしょうか。先週はやや軟調な動きとなり、ローソク足の実体が25日線を下回りました。ただし、75日線付近で下げ止まっており、下値は堅調な印象があります。チャートの形は悪くありません。25日線、75日線、200日線が収れんしていますが、25日線が75日線、200日線の下から上に抜けるゴールデンクロスが形成されています。このあたりを上放れることができれば、9月13日の高値(2万8659円)、8月17日の高値(2万9222円)あたりが近づきます。
逆に、今後75日線や200日線を割るようなことがあれば注意が必要です。ただし、このあたりは過去に売買が積みあがっているところでもあり、一気に底を割るような動きにはならないでしょう。複数の移動平均線にかかりながら、もみ合うような展開になりそうです。その場合は、仕切り直しで再度の上昇を狙っていきたいところです。
参考資料
下原 一晃