公的保障以外に自分でも備えるべき

老後のお金について、公的保障が縮小傾向になるほど不安が高まるかもしれません。

世代間での違いに不公平を感じてしまうこともあるでしょう。

しかし、老後のお金については個々人で備えていくのが原則ではあります。定年退職に向けた資産形成は、対策した人としていない人で明確な差が生まれてしまうのです。

退職金の有無、居住地、家族構成、相続遺産などさまざまな要因で決まる老後のお金ですが、現役時代からの対策も大きく関わってくるでしょう。

現時点において、ねんきん定期便等で年金見込額を把握しているかどうかでも違いが出てきます。

制度に対する批判があれば、声をあげるべきです。一方で、自助努力なしで老後を迎えるのはあまりにリスクが高いことなのです。

老後を見据え、早くから資産形成を始めていくことも重要といえるでしょう。

まとめにかえて

介護保険の改正案と、後期高齢者医療制度の改正から、高齢者のお金事情について見ていきました。

昨今の値上げは家計にダイレクトに響き、老後の備えは後回しになってしまうものです。

現在の生活ももちろん大切ですが、一方で長い目でみたライフプランも軽視できません。人生における貯め時を見逃さないためにも、制度改正に注視しつつ、老後のお金を意識してみましょう。

参考資料

太田 彩子