株式を買う際、配当や優待だけでなく、気になるのが「株価の変動」でしょう。
配当や優待を受けていても、株価の変動は社会情勢や企業業績などによって時に大きく動くため、「株価の値上がり・値下がり」は株式投資において見逃せない要因です。
今回は商船三井(9104)について、「1年前に100株を買った人の本当のリターン」を確認します。
- 商船三井の配当金リターンは12万円
- 商船三井の株主優待のリターン4万4600円
- 商船三井の株式投資のトータル・リターンは+120.8%
上記のような結果となっていますが、それぞれ詳しく確認していきましょう。
1. 商船三井「配当金」のリターンはいくらか
商船三井の株式を1年前に買って持ち続けると、2022年3月期の期末配当と2023年3月中間配当の計2回を受け取ることができます。
なお、今回は配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
- 株式の取得日:2021年11月29日
- 株式の取得価格:2213円(取得日の終値)
- 2022年3月期・期末配当:900円
- 2023年3月期・中間配当:300円
- 100株ベースの配当金のリターン:12万円
では、株主優待のリターンを計算していきましょう。
2. 商船三井「株主優待」のリターンはいくらか
商船三井は「毎年3月31日現在及び9月30日現在」100株以上所有する株主に、下記のようにな優待を提供しています。
- 客船「にっぽん丸」で実施する一般募集のクルーズご優待を1クルーズお一人様2枚まで提供。
- 9月期のみフェリーサービス「さんふらわあ」のフェリーサービスで利用できる共通クーポン券を提供。
それぞれ確認しましょう。
2.1. 商船三井「にっぽん丸」の優待内容(3月期・9月期)
- お一人様1枚ご利用でクルーズ料金の10%割引(ただし30日以上のクルーズについては3%割引)
- お一人様2枚ご利用の場合、旅行代金を20%割引(ただし30日以上のクルーズについては6%割引)
2.2. 商船三井「にっぽん丸」の優待券の送付枚数(3月期・9月期)
- 100株以上1499株未満:2枚
- 1500株以上2999株未満:4枚
- 3000株以上:6枚
また、9月期のみのさんふらわあのフェリーサービスでご利用いただける共通クーポン券は以下の通り。
2.3. 商船三井「さんふらわあ」の優待内容(9月期のみ)
- 大人運賃から1名1乗船(片道)につき、5000円割引(小児運賃、貨物運賃や法人料金には適用外)
- 有効期間は毎年1月1日~12月31日の1年間
2.4. 商船三井「さんふらわあ」の優待券の送付枚数(9月期のみ)
- 100株以上1499株未満:1枚
- 1500株以上2999株未満:2枚
- 3000株以上:3枚
今回の検証は100株保有を想定しているため、受け取る優待券は「にっぽん丸」で4枚、「さんふらわあ」1枚です。
客船「にっぽん丸」の商品の中で、たとえば「木更津発着 伊勢神宮クルーズ」というクルージングツアーの場合、料金は9万9000円~となっており、概算で1枚9900円の経済価値と想定します。
そのため、優待のリターン4万4600円です。
3. 商船三井の株式投資のトータル・リターンはいくらか
次に、株価変動によるリターンを計算します。
- 株式の取得日:2021年11月29日
- 株式の取得価格:2213円(取得日の終値)
- 取得から1年後の日付:2022年11月29日
- 1年後の株価の終値:3240円
- 100株ベースの株価変動によるリターン:+10万2700円
最後にトータル・リターンを計算しましょう。
- 配当金のリターン:12万円
- 株主優待のリターン:4万4600円
- 株価変動によるリターン:+10万2700円
- トータル・リターン(金額ベース):+26万7300円
- トータル・リターン(%ベース):+120.8%
トータル・リターンは金額ベースで26万7300円でした。
4. 商船三井の過去1年間の株価推移をチャートで確認
商船三井の株式の年間リターンは+120.8%でした。
配当金・優待・株価とそれぞれの要素を確認すると、どのような影響が株式投資のリターンにあらわれているかわかりやすいでしょう。
最後に、商船三井の過去1年間の株価推移をチャートで確認します。
この1年間は2500円から4000円の間を推移しており、売買のタイミングによってリターンに与える影響が大きいことがわかりました。
今回確認した通り、株式投資の際は配当や優待だけでなく、株価水準についてもきちんと確認することが重要です。



