「老後2000万円問題」の試算内容。厚生年金と国民年金が減った場合は?
では、老後2000万円の試算内容を確認しましょう。
【老後2000万円問題】高齢夫婦無職世帯の月の収支
- 実収入(主に年金):20万9189円
- 実支出:26万3718円
- 月の赤字:約約5万5000円
老後を30年と仮定:約2000万円必要
老後2000万円問題は、老後の生活費では月の赤字が5万5000円あり、30年間で2000万円足りないという試算から出た話です。
しかし、上記は今の年金額で試算されています。
令和4年度の国民年金と厚生年金の平均額は以下の通り。
国民年金と厚生年金の平均受給額(令和4年度)
- 国民年金:6万4816円
- 厚生年金:21万9593円※夫婦2人分の国民年金を含む標準的な年金額
少子高齢化の影響もあり、一部メディアでは将来の受給額が2割、3割と減るのではないかとも報じられています。
たとえば年金額が2割減った場合、月の年金額は約17万円ほどとなり、赤字は約9万円になります。
もちろん個人差ありますが、現役世代にとって「老後2000万円問題」は非現実的といえるかもしれません。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
くらしとお金の経済メディア『LIMO』編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有し、支店にて国内外株式、債券、投資信託、保険商品などの販売を通じて個人顧客向け資産運用コンサルティング業務に従事し、個人のお金の悩みを解決してきた。特に投資信託や株式、債券などを用い、顧客ニーズにあわせた丁寧でわかりやすい資産運用提案が強み。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』編集長。厚生労働省や金融庁など官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、社会保障制度、貯蓄、教育、キャリアなどをテーマに執筆中。専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも副編集長として記事を執筆している。3児のひとり親で中学・高校社会科(公民)教員免許保有。趣味は音楽鑑賞と読書(2026年6月26日更新)