5.「低年金や無年金にならないか」確認方法
万が一低年金・無年金となってしまえば、老後を暮らすことが難しくなります。まずは親がきちんと受給資格を満たしているのか、また受給額は十分なのかをしっかり確認しましょう。
そのためには、ねんきん定期便やねんきんネットなどで確認することが得策です。
ねんきんネットはログインが必要なので、少しハードルが高いかもしれません。まずは親の誕生月に送られてくるねんきん定期便に一緒に目を通し、これまでの加入実績を確認してみましょう。
お金の問題は家族間でも話しにくいものですが、「消えた年金」などの騒ぎが起きたように、事業所等が「うっかり」手続きを忘れていることもあるのです。
こうしたミスに早く気づくためにも、親子で日頃からチェックするクセをつけておきましょう。
6. まとめにかえて
親の年金を確認すると同時に、自分自身の年金額にも関心を持って調べてみることが重要です。
国民年金と厚生年金の受給額は、グラフで見たように個人でピンキリです。きちんと納付していても十分な金額を受け取れない可能性もあるため、老後の備えはしておきたいですね。
参考資料
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2021年12月)
- 日本年金機構「合算対象期間」
- 日本年金機構「3号不整合記録問題とは何ですか。」
- 日本年金機構「国民年金保険料の追納制度」
太田 彩子