2021年の今日公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。
(初公開日:2021年12月1日)

一度は収束に向かいつつあったコロナ禍。しかし、新たな変異株「オミクロン株」の登場により、今しばらく私たちの「忍耐のとき」が続くことが予想されます。

「Go Toトラベル」の年明け再開の報道などに触れ、楽しみにされていた方も多かったはず。いつか「コロナ前」のように自由な旅の空気を味わえるときが戻ってくることを切に祈るばかりですね。

旅行は年代を問わず人気が高い趣味の一つ。定年後も旅行を楽しみたいという方も多くいらっしゃるはず。定年後は時間の制限がなくなる反面、年金が主な収入となる方が多く金銭面での制限がでてしまうことも。

今回は、今のシニアが受け取る「公的年金が月当たり実際はどのくらいか」を眺めていきながら、ご自身の老後をイメージしていきましょう。

【注目記事】60歳代で「貯蓄ゼロ」は何パーセントか。厚生年金と国民年金の受給額も一覧表で見る

1. 国民年金の受給額「実際、ひと月いくら?」そのしくみも解説!

日本の年金制度は2階建て、などといわれますね。1階部分の「国民年金(基礎年金)」と2階部分の「厚生年金」の二つの年金制度から成り立ちます。


職業や立場によって、加入する年金制度が異なりますが、自営業・フリーランスなどの「第1号被保険者」や、専業主婦(主夫)などの「第3号被保険者」が受け取るのが、国民年金(老齢基礎年金)です。

まずは、その年金月額をみていきましょう。厚生労働省年金局が公表する「令和元年度(2019年)厚生年金・国民年金事業年報」によると国民年金の平均月額は下記の通りです。

1.1 国民年金(基礎年金)・平均年金月額

全体…5万5946円(男性…5万8866円、女性…5万3699円)

次に「どれくらいの人」が「いくら」年金をもらっているかを男女別に見ていきましょう。

1.2 国民年金(基礎年金)【男女別】年金月額階級別老齢年金受給権者数

男女ともに国民年金(基礎年金)受給額のボリュームゾーンは「6万円~7万円未満」ということがわかりました。

国民年金の保険料は日本国内に住む20歳から60歳になるまでの人が保険料を払います。保険料は収入に関係なく一律のため、受給額も男女差がほとんどありませんね。

40年間すべて保険料を納付すれば「満額」(78万900円×改定率)が受け取れ、納付期間が足りない場合はその割合を満額から差引く計算方式をとっているため、男女差が出にくいことが考えられます。