長寿大国と言われる日本ですが、特に女性の平均寿命は年々延びてきています。
厚生労働省が公表した「令和3年簡易生命表」によれば、平成2年時点での女性の平均寿命は81.90歳だったのに対し、令和3年時点では87.57歳となっています。
ここ30年で女性の平均寿命は約6年も延びたことになります。
また、厚生労働省が今年8月24日に公表した「令和4年度 離婚に関する統計の概況」によると、同居期間が20年以上の「熟年離婚」の割合が21.5%になっています。
1990年の13.9%と比べると約1.5倍になっており、過去最高値だったようです。
「結婚した夫婦の3組に1組は離婚する」といわれている時代を正に体現した数値だと言えるのではないでしょうか。
このように、老後の暮らしにおいては「自分一人でも」計算しておくことが重要になります。
特に女性の場合は、男性に比べると厚生年金の受給額が少ない傾向にあり、老後の生計を立てるためには事前に対策を講じておく必要があります。
今回は、「厚生年金の見込みが約10万円」といわれている女性にスポットを当てて、老後を生き抜くための対策を、年金の実態とともにみていきます。