主要な移動平均線を上抜け堅調な動き
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週末に大きな陽線となって上昇していたことから、それを継続できるかどうかが注目されていました。
実際は、週初の2022年11月14日から前週の上昇分を打ち消すように大きな陰線となって下落。その後もローソク足の実体が短い陰線が続きました。終値ベースで2万8000円も割り込んでしまいました。
今週以降の展開はどうなるでしょうか。陰線が続いていますが、チャートの形は悪くありません。25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線がいずれも上向きになっています。
前週に25日線が200日線の下から上に抜けるゴールデンクロスが形成されましたが、さらに25日線と75日線のゴールデンクロスも形成されようとしています。
先週の調整でも、これらの主要な移動平均線にサポートされるような動きでした。
今週、まずは2022年11月11日の高値(2万8329円)を回復できるかどうかに注目したいところです。
そこを抜けると、2022年9月13日の高値(2万8659円)、2022年8月17日の高値(2万9222円)あたりが次の目標になります。
ここを突破できると、年末、さらには来年の相場に大きく弾みが付きます。年初来高値である2022年1月5日の高値(2万9388円)、さらには3万円も見えてくるでしょう。
逆に、ここから調整があるとしても、2022年10月下旬から続く上昇一服と考えていいでしょう。押し目が入れば積極的に狙っていきたいところです。
参考資料
下原 一晃