日経平均は続落ながら下げ幅はわずか

2022年11月18日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日比30円80銭安の2万7899円77銭となりました。

前週に終値ベースで2万8000円台を回復するなど、直近で大きく上昇していたことから利益確定売りが出やすい局面でした。ただし、続落ながら、下げ幅はわずかで、底堅さも感じさせました。

今週の動きはどうなるでしょうか。

足元では引き続き、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めや金利動向に振られる展開が続きそうです。

FRB高官の発言などにより相場が乱高下しています。

2022年11月18日の米株式市場でダウ工業株30種平均は前日比199ドル37セント高の3万3745ドル69セントで終えています。3営業日ぶりの反発です。

ダウ平均の構成銘柄のうち、いくつかの大手企業の業績が好調だったことから買われました。日本株も週初から堅調な動きになることが期待されます。

2022年11月18日のニューヨーク外国為替市場で円相場は前日比20銭円安・ドル高の1ドル=140円35~45銭で取引を終えています。一時の急激な円安傾向は和らいだものの、安値圏で推移しています。

国内では主要企業の決算発表が一巡したことから、材料が乏しいところです。日本株は米株の流れを受けることが多いのですが、上昇局面ではなかなか動きが鈍くなりがちです。

12月が近づいてきました。クリスマス商戦なども控え、一般的に、年末は株価が上昇しやすいだけに、日本株の出遅れ感も取り戻してほしいところです。

ただし、世界経済の先行きは不透明で、株価も右肩上がりというわけにはいかなそうです。当面は、好業績の企業を中心に個別銘柄を物色する戦略がいいでしょう。

国内では、航空、鉄道、ホテル、百貨店などインバウンド(訪日外国人)関連株が徐々に上昇しています。中国などからの訪日客が増えれば、さらに市場が活性化しそうです。

なお、2022年11月24日は感謝祭で米国市場は休場、翌25日は取引時間が米東部時間午後1時(日本時間翌3:00)までに短縮になります。