株式市場の振り返り-日経平均株価は反発、終値は4日ぶりに20,000円台
2017年6月9日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 20,013円(+104円、+0.5%) 反発
- TOPIX 1,591.6(+1.2、+0.1%) 反発
- 東証マザーズ総合指数 1,132.1(+14.3、+1.3%) 大幅反発
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:903、値下がり銘柄数:982、変わらず:133
- 値上がり業種数:21、値下がり業種数:12
- 年初来高値更新銘柄数:100、年初来安値更新銘柄数:28
東証1部の出来高は22億6,387万株、売買代金は3兆2,000億円(概算)となり、いずれも前日から大幅増加となりました。英国の総選挙、米国の前FBI長官の議会証言など海外の懸案事項を無事に通過したことで、一部に積極的な売買が見られたようです。
なお、メジャーSQ算出に伴い、商いは通常よりも嵩上げされているため、売買代金3兆円超は実態を表してはいないと言えましょう。
そのような中、日経平均株価は寄り付きから高く推移し、英国総選挙で“大波乱”がないことが判明した前場終盤には一時+186円高となる場面が見られました。しかし、その後は上値が重くなり、上げ幅を縮小していきますが、大引けに掛けて盛り返して引けています。終値では4日ぶりの20,000円回復となりました。
一方、TOPIXは取引時間中に何度もマイナス圏に沈むなど、冴えない値動きとなりました。終値でもわずかなプラスに止まっており、日経平均株価とは異なる値動きだったと言えます。
東証マザーズ総合指数は大幅反発、売買代金は1,500億円超の高水準を維持
東証マザーズの出来高は1億3,355万株、売買代金1,559億円となり、いずれも前日から増加しました。個人投資家の売買意欲が高まった結果、出来高・売買代金とも3日ぶりの非常に高い水準で引けています。
こうした中、総合指数も大幅反発となり、1,100ポイントを着々と固めているように見られます。個人投資家の資金流入が持続的なものかどうか、なお一層注目が集まるでしょう。
ソフトバンクGが大爆騰の一方で、富士フイルムHDは急落して安値更新
個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が一時+8%高に迫る爆騰となり(年初来高値を更新)、終値でも+7%超高となって相場上昇を牽引しました。
また、東京エレクトロン(8035)も値を上げて高値更新となり、TDK(6762)やダイキン工業(6367)も大幅高で引けています。その他では、東証2部への指定替えが確実視される東芝(6502)が急騰して年初来高値を付けたことが目を引きました。
一方、富士フイルムホールディングス(4901)が急落して年初来安値を更新し、アステラス製薬(4503)も値を下げて安値更新となりました。
また、しまむら(8227)が連日で安値更新となり、良品計画(7453)も大幅続落になるなど、小売株が冴えない値動きだったようです。その他では、東レ(3402)も連日で年初来安値を更新したのが注目されました。
新興市場では、サイバーステップ(3810)が連日で値を飛ばしてストップ高となり、ドリコム(3793)も急騰して年初来高値を更新しました。また、エディア(3935)やアンジェスMG(4563)も値を飛ばして大幅高で引けています。
一方、ユーザベース(3966)は大きく値を下げて引けました。
青山 諭志