FPから真田さんへのアドバイス2:お母様が介護状態になった場合を想定し準備しておく
お母様のご年齢は75歳。お元気な方も多いですが、万一、介護が必要になった場合、慌てることのないよう、以下の2つを準備しておきましょう。
(1)予算にあった施設があるか調べておく
万一、介護が必要になったときは「介護保険制度」を利用します。7段階に分かれている要介護度のいずれかの認定を受けることで、受けられる介護サービスや負担するサービス費の上限(利用限度額)が変わってきます。
もし、真田さんのお母様に介護が必要になった場合、施設での介護を検討することもあるでしょう。
その際、民間の有料老人ホームを利用することになれば、入居一時金や月額利用料などの費用がかかります。
いろんな施設があり、かかる費用も施設ごとに違いがあります。できれば、「10万円(お母様の厚生年金)+3万円(真田さん送金分)=13万円」ぐらいで利用できる施設があれば、大きな負担になることはありません。
もしもの場合に備えて、施設利用にかかる費用を調べておきましょう。
(2)お母様の様子を把握できるよう、姉弟間、実家のご近所との連絡網を作る
お母様のことで、お姉さまと真田さんとの連絡体制は整っているはずです。しかし、お母様と離れて暮らしているため、いつも目が届いているわけではありません。
そんなときは、実家のご近所の人たちに協力をお願いしましょう。幸い、真田さんは、月に1回は帰省されているとのことなので、ご近所などと顔を合わせる機会もあるはずです。
帰省したときに、隣人や町内の民生委員などに挨拶しておくとよいでしょう。
また、民間の見守りサービスも便利です。離れて暮らす親の様子を、センサーなどで知らせてくれるものがあります。見守りサービスを利用すれば、親の状態をある程度把握することができます。