2022年11月15日に発表された、株式会社グラッドキューブ2022年12月期第3四半期決算説明の内容を書き起こしでお伝えします。

スピーカー:株式会社グラッドキューブ 代表取締役CEO 金島弘樹 氏

事業概要

金島弘樹氏:みなさま、こんにちは。金島でございます。これより2022年11月14日に発表しました、株式会社グラッドキューブの決算説明を行わせていただきます。よろしくお願いいたします。

事業概要です。主要3事業を展開し、デジタルマーケティングによる解析と開発の強みを活かして、引き続き成長しております。

今回は、前回のIPO時にお話しした内容とほぼ変わりませんが、新たに9月末に「SPAIA地方競馬」をリリースしました。12月決算のため、2023年2月14日に通期決算を発表予定ですが、その時には投資家のみなさまに期待いただけるような内容を発表したいと思いますのでよろしくお願いします。

第3四半期決算 ハイライト

第3四半期決算ハイライトです。売上高は3億4,400万円で、前年同期比114.4パーセントにアップしています。成長ドライバーであるSaaS事業が主にけん引して増収となりました。

営業利益は9,000万円で、前年同期比112.9パーセントにアップしています。経常利益は8,200万円で前年同期比98.7パーセントと、1.3パーセントほどダウンしています。営業外費用に計上した上場費用の影響により少しダウンしていますが、通常の税金等がなければ堅調に成長しています。

第3四半期決算 ハイライト 事業別

第3四半期決算の事業別ハイライトです。SaaS事業は売上高1億4,400万円で前年同期比131.95パーセント上昇、マーケティングソリューション事業は売上高1億6,300万円で前年同期比100.01パーセント上昇、SPAIA事業は売上高3,500万円で前年同期比130.46パーセント上昇と、堅調に推移しています。

スライド右のポートフォリオについては、SPAIA事業は2021年12月期には通期で8.8パーセントでしたが、第3四半期には10.73パーセントへと成長しています。SaaS事業も2021年12月期の35.5パーセントから、第3四半期には37.59パーセントになっています。

マーケティングソリューション事業は、2021年12月期の55.7パーセントから第3四半期には51.68パーセントへと、ポートフォリオとしては減っていますが、SaaS事業とSPAIA事業の成長によって全体的には伸びています。

第3四半期決算

第3四半期決算です。表中の単位はすべて100万円となっています。売上高は全体で11億1,900万円となり、進捗率は74.54パーセントと非常に順調に進んでいます。

営業利益は3億7,300万円となり、全体としては33.36パーセントの利益率となっています。現在の進捗率は77.62パーセントとなっています。

経常利益は3億6,600万円となり、全体では利益率が32.76パーセントとなっています。進捗率も76.42パーセントと予想以上になっており、堅調に伸びています。

業績

事業別の内容です。まず、SaaS事業の売上高・営業利益・営業利益率をスライドに示しています。通期予想の進捗率は売上高で76.87パーセントを達成しており、営業利益では72.42パーセントとなっています。

SaaS事業:SiTest KPIの推移

SiTest KPIの推移です。LTV/CACについては、この数年、7倍ほど達成していましたが、第3四半期では6.23倍となっています。人員を増加したことにより、CACで費用が若干増加したため、LTV/CACは6倍となっていますが、それでも業界水準としては非常に高い水準だと言えます。

スライド右側の線グラフはNet Revenue Churn Rateです。2022年12月期第2四半期の発表では1.94パーセントでしたが、この第3四半期になってからは1.4パーセントと、カスタマーサクセスを強化したことで、さらに解約率が改善しました。

SaaS事業:SiTest の収益構造

SiTestの収益構造です。スライド左側が四半期ごとの平均単価推移、右側が四半期ごとの平均稼働アカウント数の推移となっています。平均単価は、第2四半期では8万5,585円となっており、第3四半期では8万5,161円となっています。アカウント数推移も、第2四半期で発表した547件から567件と、順調に成長しています。

今後、このSiTestに関しては、LTVを上げていくために、次第に10万円、12万円、15万円と変えていけるような収益構造にしていきます。

今後の成⻑戦略

SaaS事業の今後の成長戦略です。引き続き、サイト改善や解析のプラットフォーム化を目指し、顧客の新規開拓を促進します。7月にリリースした「FasTest」、来年リリース予定の「MoVest」など、動画の解析を行えるSaaSにより、サイトの改善、スピードアップ、動画テストなどが可能となるため、マーケティングのシェアを奪っていきたいと考えています。

業績

マーケティングソリューション事業の業績です。通期予想進捗率については、売上高が73.03パーセント、営業利益が67.01パーセントとなっています。

業績

広告取扱高です。2年前に比べると取扱高は2倍近くになっています。前年同期比ではやや鈍化しているように見えますが、第4四半期および来期に向けていろいろなことを発表できるようにいま動いております。

今後の成⻑戦略

今後の成長戦略については、非常によい数値が出ています。以前、四半期ごとの平均クロスセル売上比率は30パーセント以上を出していくとお話ししましたが、第3四半期では36.6パーセントとなりました。これは第2四半期にお話しした34.3パーセントから約2パーセント上昇しています。

引き続き、SaaS事業とマーケティングソリューション事業のシナジー効果を最大化し、継続的な売上高の成長を実現していきます。

業績

SPAIA事業の業績です。通期予想進捗率は売上高が74.04パーセントですが、営業利益はまだ投資段階のため出ていません。我々はもちろん収益も必要ですが、シェアを奪いに行くことを考えて動いています。

スライド右側のグラフが示しているように、「SPAIA競馬」の会員数は新規ユーザー獲得が堅調に推移しています。今後もシェア拡大のためにさらにこの事業に投資し、みなさまのご期待に応えられる発表を楽しみにしていただければと思います。

今後の成⻑戦略

最後に、SPAIA事業の今後の成長戦略をご説明します。現在、「SPAIA競馬」に付随した新サービスとして地方競馬コンテンツの提供を開始しましたが、競馬以外の公営競技コンテンツなどを視野に入れた開発を考えています。

さらに、「SPAIA競馬」のUI/UXを改善し、みなさまに楽しんでいただけるよう、初心者でもわかりやすいガイド機能等の充実を図っています。また、リーズナブルな価格設定を行い、より多くの方に楽しんでいただけるものを発表したいと思いますので、こちらもご期待ください。

また、AI予想家の精度向上、有料会員向けのコンテンツの強化、カスタマーサクセスの強化による解約率の軽減、プロ野球やJリーグ、Bリーグなどの通常スポーツのウィジェットの販路拡大に向けて動いています。

発表は以上となります。免責事項は記載のとおりです。ありがとうございました。

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