適性検査という馴染みのない試験

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筆者が塾で仕事をしている時、近隣地域に公立中高一貫校が開校することになりました。第一期生として試験に臨む小学6年生の生徒を指導をする際、生徒も私も戸惑ったのが「適性検査」です。

公立中高一貫校では個別の科目ではなく「適性検査」と呼ばれる科目を越えた問題が課されます。公立中高一貫校を受ける場合は「受検生」と表現されるのもそのためです。

適性検査には作文も含まれていたり、面接も学校によって個別面接、集団面接と異なり対策はかなりハードでした。

適性検査の問題は大問ひとつに社会や理科、算数や国語が入り混じる複合的な問題が出されます。そうすることで、受検生の総合力を見ることができます。

今では当たり前の入試形式ですが、親世代にはほとんど馴染みがありません。

また、総合的な学力の底上げが求められるため、苦手科目に集中して特訓すれば合格できるとは限らないという難しさがあります。

学校により「理系問題が多い」といった傾向の違いもあるため、家庭で親が対策を練り勉強をみてあげるのは簡単ではなく、ノウハウのある塾へ通う子ども達も多いです。