株式市場の振り返り-日経平均株価はかろうじて3日ぶりの反発、終値は2万円割れ

2017年6月7日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,984円(+4円、+0.02%) わずかながら3日ぶり反発
  • TOPIX 1,597.0(+0.6、+0.04%) わずかながら3日ぶり反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,123.1(+15.2、+1.4%) 大幅反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,150、値下がり銘柄数:693、変わらず:174
  • 値上がり業種数:21、値下がり業種数:12
  • 年初来高値更新銘柄数:100、年初来安値更新銘柄数:34

東証1部の出来高は17億1,817万株、売買代金は2兆3,239億円(概算)となりました。出来高は前日並みでしたが、売買代金は小幅減少でした。決して閑散相場という状況ではありませんが、英国の総選挙など週後半の重要イベントを控え、積極的な売買は控えられたようです。

そのような中、日経平均株価は寄り付きから安く推移し、前場の半ばには一時▲71円安となる場面が見られました。しかし、後場に入ると切り返し始め、後場の半ばには一時+43円高となる場面もありました。

最後はやや失速して2万円を割り込みましたが、辛うじて3日ぶりの反発で引けています。終わってみれば、2万円を挟む攻防が続いたと言えましょう。

なお、TOPIXも同じような値動きでした。

東証マザーズ総合指数は大幅反発、売買代金は1,400億円超の高水準を維持

東証マザーズの出来高は1億938万株、売買代金1,434億円となり、いずれも前日より減少となりました。ただ、値嵩株の取引が多かったため、売買代金は高水準を維持しています。

なお、総合指数は大幅反発となり、1,100ポイントを着々と固めているように見受けられます。それでも、新興市場は物色テーマの登場が待たれていると言えましょう。

花王が上場来高値更新、アステラス製薬や良品計画は大幅安

個別銘柄では、花王(4452)が値を上げて上場来高値を更新した他、セコム(9735)やトレンドマイクロ(4704)などの内需関連銘柄も大幅上昇となりました。

また、TDK(6762)や村田製作所(6981)など電子部品株の一角が大きく値を上げ、東芝(6502)やOKI(6703)などのハイテク低位株も買われています。

その他では、高島屋(8233)やビックカメラ(3048)など小売株の一角も上昇して年初来高値を更新し、自動車株ではヤマハ発動機(7272)が高値更新となりました。

一方、アステラス製薬(4503)が連日で年初来安値を更新し、前日に逆行高となった信越化学工業(4063)は大幅反落で引けました。

また、良品計画(7453)が大幅安となり、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)は再び年初来安値を更新しています。

新興市場では、アカツキ(3932)が値を飛ばしてストップ高となり、グレイステクノロジー(6541)も大幅続伸となって年初来高値を更新しました。

また、ミクシィ(2121)も高値を付けて引けています。一方、串カツ田中(3547)が大幅続落となり、はてな(3930)も大きく値を下げて引けました。

青山 諭志