先日、岸田首相が物価高に対する総合経済対策について会見をされました。

物価高対策として主に重点を置いているのはエネルギー対策でしたが、テレビのコメンテーターの声の中には、一時的なものより抜本的な改革、つまり賃上げが最も重要だという方もいらっしゃいました。

確かに、日本の平均給与水準はここ30年横ばいでありながらも、厚生年金保険料や健康保険料などの社会保険料は膨れ上がる一方。働く世代の手取りはこの30年間で増えるどころか減る一方で、非常に厳しい時代に感じますよね。

また、現役世代のみならず、年金世代についても年金から引かれる健康保険料の負担を増やす見直し案が出ています。

現役世代の方は給与明細を見て、年金受給世代の方は年金振込通知書を見て、健康保険料などの引かれものさえ無ければ生活はもっと楽になるのにと落ち込む方も多いのではないでしょうか。

なかなか賃上げが実現しない現役世代のことも気にかかりますが、今回は年金受給世代に焦点をあてて、年金振込通知書から見える本当の年金受給額(=手取り額)を見ていきながら老後の年金生活について考えていきたいと思います。

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