4. 年金だけに頼らない「老後の準備」を。不確定な将来に向けて
今回は、老後の公的年金(厚生年金・国民年金)から「天引きされるお金」を整理しました。
「額面」と「手取り」の差は、現役時代の給料と同様、公的年金でも生じることに驚いた方も多いでしょう。
「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」に記載されている年金見込額は、いわゆる「額面」。天引き前の金額である点は、頭に入れておきたいところです。
さらにいうと、公的年金の支給額は、物価や賃金などを考慮して毎年見直しが行われます。2022年度分の年金支給額は、前年比で0.4%減額となっています。また、現在の年金給付水準がこの先も続くとは限りません。
そこから税や社会保険料の天引きが発生する点までを考慮して、老後のマネープランを立てていく必要がありそうですね。
預貯金や資産運用をコツコツ続けていくことは、不確実な将来に備える基本といえるでしょう。年金だけ頼らない老後のために「自助努力」で資産を増やしていく視点が大切ですね。
「人生100年時代」はすぐそこに来ています。年金、税、社会保険料などのしくみを理解しておくことも、リタイア生活の安心に繋がる第一歩といえるでしょう。
参考資料
徳原 龍裕