4. ねんきん定期便やねんきんネットの確認を

ここまで厚生年金の平均受給額や計算方法、30万円を受給する条件などを見てきました。

年金額は一人ひとり違うため、計算方法に当てはめ、まずはご自身の年金額をイメージしてみてはいかがでしょうか。

誕生月に定期的に届くねんきん定期便で確認するのも一つですね。50歳以上であれば将来の受給予定額もわかります。

出所:日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)」

また、ねんきんネットであれば、現在の条件が続いた場合の将来の受給予定額の試算もおこなうことができます。

出所:日本年金機構「ねんきんネット」による年金見込額試算

これらのツールを利用して、まずはおおよそのご自身の受給予定額を知ることが老後資金に備える上での重要なポイントでしょう。

おおよその年金額を知り、今の収入や生活水準と照らし合わせ、年金額では足りないと感じた場合には、老後の資産を今から形成していきましょう。

貯金も大切ですが、預金金利だけでは増えない時代、資産運用を取り入れましょう。

投資の基本である「長期・積立・分散」を実践することで、リスクはあるものの分散しながら、積立でコツコツと、何十年と継続することができれば、安定的なリターンが期待できるでしょう。

大きい資金をつくるには一朝一夕ではできません。何十年と時間をかけてこそ達成されるものと考えておきましょう。

さらに、資産への投資も大事ですが、自己への投資も忘れずに。スキルアップし続けることで、長く働くこともでき、選択肢も増え、年収アップも期待できますね。

一度きりの人生です。老後を安心して迎えることができるように、まずは投資への一歩を踏み出しましょう。

参考資料

齋藤 英里奈