株式市場の振り返り-日経平均株価はほぼ横ばい、一時は20,200円台乗せ

2017年6月5日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,170円(▲6円、▲0.03%) わずかながら3日ぶり反落
  • TOPIX 1,609.9(▲2.2、▲0.1%) 3日ぶり小反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,122.6(+12.3、+1.1%) 反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:829、値下がり銘柄数:1,070、変わらず:118
  • 値上がり業種数:14、値下がり業種数:19
  • 年初来高値更新銘柄数:256、年初来安値更新銘柄数:12

東証1部の出来高は16億4,811万株、売買代金は2兆3,784億円(概算)となり、いずれも先週末より大幅減少となりました。先週の日経平均株価20,000円回復がやや急ピッチだったため、海外市場の動きを見極めようとする模様眺めムードが強まりました。ただ、値嵩株の取引が多かったため、売買代金が2兆円を割り込むことはありませんでした。

日経平均株価は寄り付き直後に一時▲73円安となる場面が見られましたが、それ以降は先週末終値を挟む攻防となりました。後場は一時+47円高(年初来高値を更新)となるなど上値を試す場面が見られましたが、大引けに掛けて失速して引けています。結果は、わずかながら下落でしたが、ほぼ横ばいと言っていいでしょう。

なお、TOPIXも同じような値動きになりました。

東証マザーズ総合指数は反発、売買代金は1,000億円超の高水準を維持

東証マザーズの出来高は9,330万株、売買代金1,226億円となり、いずれも先週末より減少となりました。大型株市場同様に、新興市場でも様子見スタンスが強まりましたが、相応の商いはあったようです。

なお、総合指数は、先週末比+1%超高の反発となり、1,100ポイントを維持して引けました。新興市場は、再び物色テーマの登場が待たれます。

ソフトバンクG、花王、良品計画など大幅高、SUBARUなど自動車株は総じて大幅下落

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)、東京エレクトロン(8035)、キーエンス(6861)などが大幅高となり、いずれも年初来高値を更新しました。また、花王(4452)も急騰して上場来高値を付けるなど、内需関連株の一角が買われる展開が目立っています。

その他では、良品計画(7453)が+5%超高となる爆騰となり、ニトリホールディングス(9843)も急騰して、いずれも高値更新となりました。

一方、円高進行などを背景に、SUBARU(7270)、トヨタ自動車(7203)、マツダ(7261)など自動車株が軒並み大幅安となりました。

また、三井不動産(8801)などの不動産株、野村ホールディングス(8604)や三井住友フィナンシャルグループ(8316)など金融株も冴えない値動きで引けています。

新興市場では、サイバーステップ(3810)が値を飛ばしてストップ高となり、ミクシィ(2121)も値を上げて年初来高値を更新しました。一方、窪田製薬ホールディングス(4596)など医療バイオ関連銘柄が総じて安く引けています。

青山 諭志