1. 日本の基本的な年金制度
日本の公的年金制度は2階建てとなっています。
1.1 1階部分:国民年金(老齢基礎年金)
日本に住む20~60歳未満の方が加入するのが、国民年金(老齢基礎年金)です。20歳になれば全員が自動的に加入し、保険料の支払いがスタートします。
保険料は一律で、2022年度は1万6590円(月額)と決められています。
国民・厚生・共済年金をあわせて原則10年以上の加入期間が必須のため、要件を満たせない場合は国民年金(老齢基礎年金)だけでなく、厚生年金も受給できません。
1.2 2階部分:厚生年金
公務員や会社員などは、国民年金に上乗せして厚生年金も受け取ることができます。
厚生年金の保険料は、国民年金と違い、一律ではありません。保険料は毎年の給料(報酬)に応じた等級で決まり、加入期間や納めた保険料によって、受け取れる年金額が変わってくるという仕組みです。
1.3 3階部分:私的年金
これらに加えて、3階部分に私的年金といわれる個人年金保険や個人型確定拠出年金(iDeCo)を上乗せで準備することもできます。今月からは、iDeCoの加入要件が緩和されたため、関心を持った方も増えたのではないでしょうか。