株式市場の振り返り-日経平均株価は5日ぶり反発、5月8日以来の+1%超高
2017年6月1日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 19,860円(+209円、+1.1%) 5日ぶり反発
- TOPIX 1,586.1(+17.7、+1.1%) 反発
- 東証マザーズ総合指数 1,114.4(+9.6、+0.9%) 10日続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,620、値下がり銘柄数:309、変わらず:88
- 値上がり業種数:32、値下がり業種数:1
- 年初来高値更新銘柄数:221、年初来安値更新銘柄数:27
東証1部の出来高は17億3,830万株、売買代金は2兆4,665億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。ただ、前日が一過性要因で大商いだったことを考えると、決して低い水準の商いではないと言えます。一方で、月初特有の売買が増えた可能性もあるため、今後の成り行きを注意する必要があると言えましょう。
日経平均株価は寄り付きから高く推移し、後場の半ばには一時+237円高となり、19,900円台を伺う場面が見られました。その後、上値が重くなる展開が続きましたが、大引けでも+200円超の上昇となり引けています。
ちなみに、日経平均株価が+200円超の上昇となるのは5月8日以来であり、同じく+1%超の上昇となるのも5月8日以来でした。なお、TOPIXも同様の値動きとなっています。
東証マザーズ総合指数は10連騰、売買代金も1,400億円を上回る好水準
東証マザーズの出来高は1億1,382万株、売買代金1,412億円となり、いずれも前日より増加となりました。個人投資家の買い意欲が高まった結果、出来高、売買代金ともに高水準の商いとなったようです。
また、総合指数もついに10日続伸となり、1,100ポイントを固めつつあります。ただ、一本調子の上昇が続いていることから、やや過熱感が出始めたとも言えますので、このまま一気に上値を追うかどうか注視すべきでしょう。
自社株買い発表のキヤノンが大幅高、ファナックやソフトバンクGは下落
個別銘柄では、東京エレクトロン(8035)が急騰して年初来高値を更新し、自社株買いを発表したキヤノン(7751)も大幅上昇となり高値更新となりました。
また、自動車株ではスズキ(7269)、ハイテク株ではパナソニック(6752)、不動産株では住友不動産(8830)がそれぞれ高値を付けています。
その他では、日本電産(6594)、ローム(6963)などの電子部品株や、ピジョン(7956)や資生堂(4911)など内需関連株の一角も高値更新で引けました。
一方、ファナック(6954)、ソフトバンクグループ(9984)などが安く推移し、ファーストリテイリング(9983)も下落して引けました。
また、小売株ではユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)が軟調に推移して年初来安値を更新し、自動車株ではSUBARU(7270)といすゞ自動車(7202)が取引時間中に安値を付けています。
新興市場では、はてな(3930)が急騰して年初来高値を更新し、サイバーステップ(3810)も値を飛ばして高値を付けました。一方、串カツ田中(3547)や力の源ホールディングス(3561)が下落し、ブランジスタ(6176)も安く引けています。
青山 諭志