3.じょうずな資産形成「3つのコツ」

ここからは、資産形成の「3つのポイント」についてお話したいと思います。

3.1 資産形成のポイント1. 貯蓄の目標金額を知る

まずは、老後資金はどのくらい準備が必要か、その目標金額を知ることが大切です。

老後はひと月どのくらい生活費がかかりそうか、自宅のリフォームなど大型出費が必要となる予定はあるか。そして、年金をいくら受給できそうか。

ここから、大まかな貯蓄目標額を計算することができるでしょう。

3.2 資産形成のポイント2. 資産運用のスタートは早めに

「時間」は資産運用の大きな味方です。

「じっくり時間かけて」行うことで、複利のメリットを最大限に生かすことに繋がります。

複利とは、投資で得られた利益を、再投資に回すこと。「利子が利子を生む」などと表現されることも。資産を雪だるま式に増やしていく手法です。

3.3 資産形成のポイント3. 積立投資を利用する

3つめのポイントは、「積立投資」に目を向けること。毎月の投資額が小さい金額でも、先ほどの複利の力を借りて、お金を効率よく増やすことに繋がります。

たとえば、毎月3万円を30年間、預貯金で積み立てた場合、元金のトータルは1080万円になります。

一方、同じ金額(3万円)を積立投資に回し、仮に年率5%で最初から運用できた場合、30年後には約2500万円にまで育つ計算になります。

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」

投資にはリターンとリスクが伴います。一度に大きな金額分を買付けた場合、値下がり時に大きく損をする可能性も。

「積立投資」の場合、「価格が低いときには多く、価格が高いときには少なく」を定期的に購入していくため、単価が平準化し、運用益の安定にも繋がります。早めのスターを意識して、コツコツと長期で積立投資を行うことができるとよいですね。