「教育費に住宅ローン返済…」家計への負担は大きい
生活意識の項目で、「生活が苦しい」と答えたのは全世帯平均で53.1%でした。そのうち、「大変苦しい」が25.3%、「やや苦しい」が29.8%です。
しかし、それ以上に苦しいと感じているのが児童のいる世帯です。
生活が苦しいと聞くと貧困層を思い浮かべますが、年間所得の平均額が813万5000円でも59.2%が苦しい(大変苦しい25.4%、やや苦しい34.9%)と答えています。実に60%の世帯が「余裕のない生活」と感じていることになります。
18歳未満の子供のいる世帯では教育費だけでなく、住宅ローンも抱えているケースも多く、まとまったお金を毎月支払います。働き盛りで夫婦共働きであればダブルインカムで世帯所得は高くなりますが、その分の支払いもあり貯蓄はそう簡単ではありません。
子どもが複数人いる場合、長子が大学生だと学費の捻出もあります。大学の学費は親世代に比べて上昇しており、文部科学省の調査によると国公立大学でも初年度は80万円以上かかります。
さらに私立大学に進学した場合、初年度にかかる授業料や入学金、施設設備費は文系学部で約189万円、理系学部(医学部と歯学部除く)は約157万円、医学部と歯学部は約489万円と高額です。