売却タイミングを考えておけばよかった
はじめるのは意外と簡単でも、多くの方が悩むのが終わり方、つまり売却時期です。
つみたてNISAの非課税期間は20年間。つみたてNISAは非課税期間終了後もそのまま保有できますが、課税口座にうつれば課税対象になります。
非課税期間の終了後には、非課税期間満了時の価格から値上がりした分が運用益になります。
例えば40万円で投資をし、非課税期間満了時には20万円、その5年後に30万円になって売却した場合、損失になると思いますか?利益になると思いますか?
実は、この場合は非課税期間満了時の価格の20万円で買い取ったという判断になるため、30万円で売却した場合は、10万円の利益になってしまいます。
非課税期間満了時の資産価格によっては、余分な税金がかかることを知っておく必要がありそうです。
また、非課税期間満了時までに非課税で売却したいと考える場合、つみたてNISAの場合は年度ごとの管理が必要になります。
例え同じ商品で運用したとしても購入した年数分の管理が必要です。その管理がご自身でできるかどうかも考える必要がありそうです。
iDeCoについても、現時点では原則60歳までのつみたてが可能で、75歳まで運用可能です。
ただし、制度上は75歳まで運用できても、ご自身のライフプランに合った売却タイミングかどうかも考える必要があります。
年齢によっては、iDeCoの方が売却までの期間が長い方もいるので、その点についても把握しておくべきでしょう。
基本的にはつみたてNISAとiDeCoは長期間積み立てるものです。
つみたてNISAなら、万が一のことがあれば売却するのもタイミングの一つです。それ以外に、自分なりの売却のタイミングを考えておきましょう。
「つみたてNISAやiDeCo」始める前に考えておくべきこと
つみたてNISAとiDeCoはいずれも魅力的な制度ではあります。
一方で、知らないと後悔する注意点もあるため、事前にしっかり調べてご自身に合ったプランで始めると良いでしょう。
参考資料
宮内 勇資