65歳以降の月の収支を把握する方法

次は、収支を把握するにはどうすればよいか順番に説明します。

65歳以上のリタイヤ夫婦に必要となる老後貯蓄額1:月の収入は「年金を確認」

将来受け取る予定の年金を確認するには、毎年、誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」をチェックしましょう。

出所:日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)」

50歳以上の方に届くねんきん定期便には、「老齢年金の種類と見込額(年額)」という項目に、65歳から受け取れる年金の見込み額が記されます。

現時点での納付状況が60歳まで続いた場合でシミュレーションされているので、実際の受給額に近い数字になります。

まずは、65歳以上でリタイヤした場合の年金収入を確認すれば、老後の生活をおおまかにイメージすることができます。その際、夫の年金だけでなく、夫婦ともに受け取る年金額をチェックするようにしましょう。

65歳以上のリタイヤ夫婦に必要となる老後貯蓄額2:月の支出は「各家庭での支払額」

もし、家計簿をつけてる家庭であれば、毎月の支出を押さえていると思います。その中から、住宅ローンや教育費など、定年後になれば支払いがなくなる支出をマイナスすれば、老後になってからの毎月の支出を確認できます。

しかし現状、毎月の支払いをきちんと把握していないご家庭があるかもしれません。その場合は、老後の生活費は現役時代の約70%といわれているため、「(毎月の給料の手取額-毎月の貯金額)×70%」で計算した額を目安とすることもできます。