3. 夫婦世帯・シングル世帯のひと月の受給額は?


それでは、夫婦世帯・シングル世帯に分けて、ひと月の受給額をみてみましょう。

3.1 夫婦世帯

  • 夫婦ともに厚生年金:26万7929円(夫16万4770円+妻10万3159円)
  • 夫が厚生年金・妻が国民年金:21万8469円(夫16万4770円+妻5万3699円)
  • 夫が国民年金・妻が厚生年金:16万2025円(夫5万8866円+妻10万3159円)
  • 夫婦ともに国民年金:11万2565円(夫5万8866円+妻5万3699円)

3.2 シングル世帯

  • 男性・厚生年金:16万4770円
  • 男性・国民年金:5万8866円
  • 女性・厚生年金:10万3159円
  • 女性・国民年金:5万3699円

夫婦世帯は、夫が厚生年金であれば月20万円を超えますが、夫が国民年金だと月10万円台になります。

いまの夫婦の組み合わせで多いと考えられる「夫が厚生年金・妻が国民年金」は月約21万円。夫婦ともに厚生年金と比べると約5万円の差がありますね。

扶養内のパートで働かれている女性は多いと思いますが、厚生年金は適用が拡大されています。

  • 2016年10月~:従業員500人を超える規模の企業で、一定条件を満たす方
  • 2017年4月~:従業員500人以下で労使合意に基づき申し出をする企業に所属し、一定の要件を満たす方
  • 2022年10月~:従業員数100人超規模の企業、一定条件を満たす方
  • 2024年10月~:従業員数50人超規模の企業で、一定の要件を満たす方

勤務先や働き方次第では、厚生年金へ加入することもできます。

一方、シングル世帯では、厚生年金で10万円台、国民年金では5万円台です。夫婦世帯、シングル世帯ともに年金のみで生活するのは厳しいので、早いうちから老後に向けて準備を検討するといいでしょう。