みなさんは「健康寿命」という言葉をご存知でしょうか。
よく耳にする「平均寿命」とは「0歳における平均余命」のことで、2019年の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳。
一方、「健康寿命」とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことをいい、2019年の健康寿命は男性72.68歳、女性75.38歳となっています。
今年の8月、全国の40歳以上の男女2500人を対象に健康計測機器メーカーのタニタがネットで調査を実施した結果、みんなが理想と考える健康寿命の平均は男性が85.55歳、女性が86.99歳だったとのこと。厚労省調査による実際の健康寿命(男性72.68歳、女性75.38歳)とそれぞれ10歳以上隔たりがあったということです。
現実をふまえ60歳で定年退職し、健康に元気に生活ができる期間を70歳前半までと想像すると…、おそらく可能な限り早くセカンドライフを迎えたいと考える人が大半でしょう。
そうなるとやはり気になるのが退職後の資産状況ではないでしょうか。今回は、現在のシニア世代を参考に60歳代の貯蓄事情を紐解きながら、老後へのお金の備え方についてお話していきたいと思います。