2. ブルーベリーの育て方

それでは、ブルーベリーの基本的な育て方について解説していきます。

ブルーベリーを育てる準備

まずは、ブルーベリーの生育に適した酸性の土壌づくりの準備や、栽培に必要なものについて説明していきます。

ひと回り大きなプランターを準備する
プランターは、コンパクトに育てたい場合は小さめのプランター、大きく育てたい時は大きめのプランターを選びます。

基本的には苗木の根鉢からひと回り大きなサイズを選ぶのがベストです。適度なサイズの鉢にすれば、苗もそうですが、お世話をする人にとっても負担が少なくなります。

プランターの素材は様々なものがあります。通気性や水はけを考えると素焼きのプランターや鉢がおすすめですが、乾燥しやすいというデメリットもあります。

プラスチック製は素焼き鉢を比較すると保水力に優れていますが、水やりには注意が必要です。軽く運びやすく、価格も安価なので、好みや生育環境に応じて選択するとよいでしょう。

酸性の土を準備する
ブルーベリーが育つのは酸性の土壌です。プランターで育てる場合は、pHが調整してある市販のブルーベリー用の土なら手軽ですし、間違いがありません。

酸度が調整されていない家庭菜園の土を使う場合は、pHが無調整のピートモスを混ぜる必要があります。ピートモスを混ぜることで、土を酸性よりに変化させることができます。

ピートモスは乾燥させてある土なので、混ぜ込む前には十分に湿らせて混ぜるようにしましょう。

同系統の異品種と一緒に育てる
ブルーベリーの実が結実するには受粉が必要です。特にラビットアイ系の品種は1本だけ植えても結実しにくく、収穫量が少なくなってしまうかもしれません。

同じラビットアイ系の品種を一緒に育てれば、受粉がうまく行われるので果実をたくさん収穫できるようになります。

ハイブッシュ系は自家受粉し一本で実がなる品種もありますが、こちらも同じハイブッシュ系の品種一緒に植えることでより実付きが良くなります。大きめの果実をたくさん収穫することができるようになりますよ。

収穫量を増やすために、できるだけ近くに植え付けたり、混植できない場合は鉢を近づけて置くことが大切です。

植え付け

ブルーベリーは11月から3月までが落葉期なので、この時期に植え付けをします。

かなり寒い時期は避けたほうがよいので、温暖な気候の地域は11~12月、寒い気候の地域では3月中旬~4月が植え付け適期となります。

プランターの場合、プランターの底に鉢底ネットを敷いた上に、底から3センチほど鉢底石を入れます。苗木の根鉢は軽くほぐしておき、ブルーベリー用の培養土を使ってプランターに植え付けましょう。

用土がプランターの縁よりも3センチほど下になるようにして、ウォータースペースを確保します。苗木は通気性を良くするために浅植えにします。

ブルーベリーの根は横張りです。夏の高温や乾燥にも弱いので、マルチングなどをして株元を覆ってあげるとよいでしょう。

植え付け後は必要に応じて支柱を立て、水をたっぷりあげます。これで植え付けは完了です。