投信1編集部によるこの記事の注目点
- マンションを購入する際に気になる資産性。資産性はどの街か、どの沿線などによっても大きく変わるものです。この調査は、中古マンション相場サイト「マンションマーケット」のデータをもとに東京23区内のJR線で、かつ23区内に存在する駅数が多い上位10沿線におけるマンションの価格の変化を調べたものです。
- 2007年と2017年を比較して平均㎡単価が上昇していたのは京浜東北線、埼京線の2路線のみ。しかし、マイナスになった8路線も京葉線を除く7路線では2017年のほうが価格が上昇しているマンションがありました。
- マンションの資産性は、沿線だけでなく様々な要因で決まることが分かります。検討の際には複合的な観点が必要だと感じさせられます。
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以前マンションサプリでは、「東京メトロで最も資産性が高い沿線は?全9路線を比較!」という記事で東京メトロ沿線の‟資産性”を調査しランク付けしました。そこで今回は対象沿線をJR線に変え、同じく資産性ランキング調査を行いました。
今回調査したのは東京23区内のJR線で、かつ23区内に存在する駅数が多い上位10沿線「山手線」「京浜東北線」「中央本線」「常磐線」「埼京線」「総武線」「常磐・成田線」「京葉線」「総武線快速」「東北線」。各線の駅徒歩10分圏内に存在する2007年築マンションを対象に、2007年と2017年の平均㎡単価を「マンションマーケット」のデータを用いて算出し、2007年当時と2017年現在でどんな価格変化があったのか調査しました。
調査概要
※徒歩1分=80m換算
※対象マンションは「マンションマーケット」に掲載されている中古分譲マンション
※調査対象の沿線は東京23区内に駅が存在するJR沿線、かつ駅数が多い10沿線
※対象マンションは、駅徒歩10分(800m)圏内に存在する2007年築マンション
※データは2017年4月4日時点
調査結果
最も資産性が高いのは「京浜東北線」
京葉線を除く9路線で価格上昇したマンションあり!
今回調査した10路線中8路線は、2007年に比べ2017年の㎡単価はマイナスとなりましたが、「京浜東北線」「埼京線」の2路線においては、2007年よりも2017年の㎡単の方が上昇しています。第1位「京浜東北線」はプラス9.6%で、第2位の「埼京線」3.8%と比較しても大きく差をつける結果となりました。
また、本ランキングでは平均㎡単価がマイナスになった8路線において、マンション別の㎡単価を確認すると、京葉線を除く7路線すべての沿線に、2007年より2017年に価格が上昇しているマンションがあることがわかりました。築10年でも価格が上昇するマンションは少なくないようです。
京浜東北線で最も価格上昇率が大きかったマンションは、田町駅の「キャピタルマークタワー」で、2007年と比較して2017年の価格は49.8%増となりました。本ランキングでは最下位だった総武線快速においても、馬喰町駅の「アスコットパーク日本橋コモド」で42.1%増と、価格上昇したマンションについては本ランキングに関わらず高い上率となっています。たとえ同じ築年、同じ沿線でも、価格の増減率はマンション個別の要因によっても大きく異ると思われます。沿線や駅だけでなく、様々な視点でのマンション選びを心がけたいですね。
まとめ
いかがでしたか?この調査以外にも「マンションサプリ」ではマンションに関する役立つ情報をお届けしています。マンションに住んでいる、または住むことを検討しているという方はぜひ参考にしてみてください。
また「マンションマーケット」では全国350万件以上の価格データから算出した精度の高い相場価格をご紹介しています。あなたのお住まいの相場を調べてみては?
マンションサプリ