3. 【65歳以上の貯蓄】「老後2000万円」以上が必要か
ここからは、「老後2000万円」の試算の注意点を解説していきます。
まず、住居費が約1万4000円という金額で設定されていること。持ち家を前提としているのです。仮に老後も賃貸で暮らす場合は、家賃分との差額が追加で必要になります。
また、介護費用もこの計算式には考慮されていません。程度の差はあるものの、介護が将来必要になる可能性は誰もが持っています。
さらに、公益財団法人生命保険文化センターの意識調査によると、「ゆとりある老後生活」を送るためには、月々の生活費が36万1000円必要というデータもあります。
こうした注意点を踏まえると、老後は2000万円では乗り切ることが難しいことがわかるでしょう。