1. 定年後の貯蓄の実態の前に。全体の平均はいくらか

まずは、二人以上の世帯における2021年平均の1世帯当たり貯蓄現在高(平均値)をみていきます。

総務省が2021年5月に公表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」によると、世帯当たりの貯蓄額は下記の通り。

出典:「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」

  • 1世帯当たり貯蓄現在高・・・1880万円
  • 貯蓄保有世帯の中央値・・・1104万円

いずれも1000万円を超えています。意外に貯蓄額が大きくて驚いた方もいるのではないでしょうか。

平均値は一部の「お金持ち」層によって引き上げられるため、「中央値」を参考にするといいでしょう。