野村ホールディングス(8604)の億円オーバーは7人です。連結報酬などの総額で最大が2億4,400万円、最低が1億1,900万円となっています。

連結報酬等の構成は、固定(基本報酬)として基本給、株式報酬(ストックオプション)、変動報酬として現金給与、繰延報酬(ストックオプション等)からなります。株式報酬が固定の基本報酬として定義されているのは、証券会社がコア事業ということもあるのでしょうか。

商社大手、三井物産の億円オーバーは3人

三井物産(8031)を知らない方はいないでしょう。2016年3月期は当期純損失を計上しましたが、2017年3月期は復活してきました。業績が良くなかった2016年3月期にも、会社からの支払総額1億円超えが3人いました。

ただし、基本報酬時点で1億円近いケースが2人いるのが特徴的です。報酬の構成を見ると、基本報酬、賞与、ストックオプション、退職慰労金からなり、2016年3月期の億円オーバー3人の賞与はいずれもゼロです。

2016年3月期の同社の賞与総支給額算出時の特徴は、連結当期利益(親会社の所有者に帰属)の0.1%または5億円のいずれか少ない額とされており、マネジメントチームが当期純利益を出すインセンティブが出る構造になっています。当然、ボトムラインがマイナスの場合には賞与はゼロです。

ゴーン氏のイメージが強い日産の億円オーバーは2人

日産自動車(7201)はカルロス・ゴーン氏のイメージが強く、ゴーン氏のように多額の報酬をもらっている役員が多いという印象があるかもしれませんが、2016年3月期の有価証券報告書では連結報酬等の総額が1億円を超えるのはゴーン氏を含めて2人だけです。

ゴーン氏の総報酬は10億7,100万円。もう1人は2億円です。2億円には株価連動型インセンティブ受領権からの2,300万円が含まれています。

取締役9人の金銭報酬の総額が15億3,500万円で、開示のある2人を除くと2億6,400万円となります。よって、7人の平均の金銭報酬額は約3,770万円となります。別途、株価連動型インセンティブもありますが、億円オーバーの2人を除くとグローバルな自動車メーカーの報酬額としては少なく見えるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか。サラリーマンの頂点でどの程度の報酬を得られるかという目安になるのではないでしょうか。サラリーマンの夢は社長になること!という目標を持っている人もいるかもしれませんが、同時に、年収1億円以上を目指すという表現も可能な時代になっていると言えるのではないでしょうか。

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LIMO編集部